無料で利用できるおすすめVPN6選!危険性や悪用される仕組みを解説!

VPNの選び方

VPNの利用者の中には「有料のVPNサービスにいきなりお金を払うのは」と考える方も多いです。無料のVPNサービスから始めてみることで、無料VPNと有料VPNの違いが明確になり、より効果を実感できるでしょう。

無料のVPNは、利用料は一切徴収しない反面、危険性が潜んでいることも珍しくありません。また、有料のVPNとは違い、長時間の利用には不向きで、利用しにくい面も見受けられます。

今回は無料で利用できるVPNを7つ紹介します。その他にも「無料VPNと有料VPNの違い」や「危険性」も併せて解説しているので、ぜひ参考にしてください。

当サイトは日本人視点で利用しやすいVPNを紹介するサイトです。その他にもVPNに関する情報を発信しているので、ご覧ください。

有料VPNと無料VPNの違い

有料VPNと無料VPNの違い

無料VPNは「無料で利用できる」ことが最大のメリットです。面倒なサブスクリプションの契約やメールアドレスの登録、アカウント作成などはなく、気軽に利用できます。

一時的な利用や軽いセキュリティ強化であれば、無料でも構いません。しかし、セキュリティが最低限のため、サイバー攻撃やハッキングを防げない場合もあるため、注意が必要です。

反対に、有料VPNは無料VPNとは違い、強固なセキュリティと安定した通信速度が特徴です。

無料VPNには、利用に制限がある場合が多く、完全に無料で使えるものは少ない印象です。しかし、有料VPNは利用に制限がなく、通信速度も安定しているため、長時間の利用やセキュリティを重視する方におすすめです。

また、有料VPNにはカスタマーサポートを受けることができるため、万が一トラブルや不具合が発生しても対応してくれます。テレワークが中心の方や自宅から社内の情報に頻繁にアクセスする方は有料VPNがおすすめです。

  • 無料VPNではハッキングを防ぎにくい
  • 無料VPNは必要最低限と理解して使用する
  • 無料かつ簡単に利用できる

無料VPNの危険性とは?

無料VPNの危険性とは?

2022年2月末に情報処理推進機構 (IPA) から2021 年下半期の「コンピューターウイルス・不正アクセスの届出事 例」が公開されています。

テレワークが継続される日本では、社外から社内の情報へアクセスする機会が増加し、VPNの導入は必須とも言えます。

悪用される例として挙げられるのは「VPNの脆弱性」を突いた攻撃です。脆弱性を利用し、第3者が不正にユーザー情報やパスワードを盗み、機密情報の抜き取りや漏えいが発生する仕組み。

内部の侵入者は、サーバーや端末をマルウェアに感染させたり、不正に情報を取得できてしまいます。実際にVPN装置に攻撃を受けた場合は、VPNの脆弱性を解消した上で、全ユーザーアカウントのリセットし、全て書き換える必要があります。

無料VPNでは脆弱性の多さや通信の不安定さから、個人での利用もなるべく避けた方が無難と言えるでしょう。

無料VPNの危険性を詳しく知りたい方は下記の記事にて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

無料VPNに隠された闇とは?【無料VPNのメリット・デメリットをまとめて紹介】

有名な「VPNネコ」の危険性は?

無料VPNといえば「VPNネコ」が思い浮かぶ方も多いと思います。VPNネコはApp Storeで配信されている無料VPNアプリで、簡単にVPN接続ができる点が評価されています

VPNネコに搭載されている機能は下記の通りです。

  • IPアドレスの変更
  • 簡単なセキュリティ強化

度重なるアップデートでIPアドレスの変更機能が搭載され、海外から日本のコンテンツにアクセスが可能になりました。無料VPNの中でも高性能な印象を受けます。

使用感としては、通信速度が極端に遅くなる点はデメリットとして挙げられます。「通信速度の低下」は必然的に発生する現象ですが、VPNネコは低下率がかなり高いと感じました。

とはいえ、使えないほど極端に遅いわけではないので、通信速度の遅さを許容できる方なら全然使える無料VPNです。

目立った危険性としては運営元がはっきり明かされていない点は注意が必要です。運営会社が複数回にわたり変更された形跡があり、レビューも中国語ばかりなので怪しいVPNアプリであることは間違いないでしょう。

中国で無料VPNは利用できる?

よく質問されている「中国での無料VPN」についてですが、現在配信されている無料VPNのほとんどが中国での利用ができない状態です

中国では政府による大規模な情報検閲システムである「グレート・ファイアウォール」が中国全体のインターネットに張り巡らされています。別名「金盾」とも呼ばれ、中国で利用するインターネットは全て監視・管理されています。

有料VPNでも一部使用できないサービスも確認されており、有料VPNの選び方にも気を付けるべきでしょう。政府は年々グレート・ファイアウォールの規制に力を入れ、以前まで使用できていたVPNも使用できなくなる可能性があります

中国へ旅行や出張に行く際は、中国について言及されているVPNを選ぶことが重要です。より詳しい情報は下記の記事にて解説しています。違法性やグレート・ファイアウォールについても併せて参考にしてください。

絶対見るべき!中国で無料VPNは使える?使えない理由を併せて解説!

無料VPNの選び方

無料VPNの選び方

無料VPNは無料で使える範囲が決まっており、通信速度やセキュリティは最低限と考え利用しましょう。

特に、無料VPNは通信容量に制限がかけられているケースがほとんどで、各VPN事業者で容量に違いがあります。選び方によっては、無料で完結する場合もあるため、選び方には注意しましょう。

ここからは無料VPNの選び方について解説しています。

無料で利用できる期間

無料VPNは、利用時の制限が設定されているため、利用前に確認しておきましょう。特に多いパターンとして、通信容量が決められた無料VPNを利用し、動画の視聴時間が非常に短くなるケースです。

無料VPNの制限にも2種類あり、「完全無料で利用できるVPN」と「一定の無料の返金保証期間が設けられ、特定の期間のみ無料のVPN」があります。

一定の無料返金保証を設けているのは「有料のVPNサービス事業者」です。無料にも関わらず、有料VPNと変わらない強固なセキュリティと通信速度を体験できるので、VPN初心者は一度利用してみるのもおすすめです。

いずれも無料で利用できる期間を確認し、有効活用しましょう。

通信速度やセキュリティ

無料VPNの利用時は通信速度が大幅に低下するため、YouTubeの動画再生やGoogle検索に時間がかかります。また、無料VPNには容量の制限もあるため、容量が大きなデータの保存やダウンロードには不向きです。

最低限のセキュリティではハッキングの危険性もあるため、運営元がしっかりしたVPNサービスを利用しましょう。

各無料VPNで特徴が異なるため、自身にあった無料VPNを選ぶことが重要です。

利用したいサービスを利用可能か

海外から、もしくは日本から国外のサービスへアクセスする場合、利用したいサービスがVPNを導入することで利用できるのかを確認しましょう

当然ですが、Hulu、U-NEXTなど日本のVODサービスは、海外からのアクセスはできません。反対に内容が異なる海外版のNetflixは日本国内からのアクセスはできません。

スマホやパソコンに割り当てられるIPアドレスは、インターネット上の住所と呼ばれており、基本的に住んでいる国に設定されています。VPNを使用することで、海外のサーバーを経由し、IPアドレスを書き換える形でアクセスできます。

無料VPNでは、対応するサービスの幅も非常に狭いため、VODサービスの利用や国外のコンテンツにアクセスする場合は有料VPNを利用しましょう。有料VPNはコンテンツやサービスの対応表を提示しているので、参考にしてください。

スマホアプリが配信されているか

VPNの利用において、スマホのアプリで利用できるサービスを選ぶことが重要です。アプリはインストールから利用開始までを簡単かつ迅速に行えるため、利便性と操作性に優れています

現在、多くのVPNアプリが配信されていますが、信頼できる無料VPNは非常に少なく、そのほとんどが怪しいアプリと言われています。有名な「VPNネコ」も運営元の詳細情報が公開されておらず、個人情報の売買に加担している可能性があります。

アプリを利用したVPNの導入は操作も簡単で魅力的ではあるものの、その利便性を悪用したアプリも多くリリースされているため、VPNアプリの導入には見極めが重要です

しかし、少なからず信頼性の高いVPNサービスも存在します。筑波大学が提供している無料VPN「VPN Gate」は、筑波大学を筆頭に、世界中のボランティアによって構成されるVPNです。

無料VPNの中でも唯一、日本の団体が運営している無料VPNということもあり、世界中で利用されています。通信速度がやや遅いことが難点として挙げられていますが、信頼性・安全性が保障されているVPNです。

その他VPNアプリに関する情報は下記の記事にて解説しています。危険性や無料VPNと有料VPNの違いなども併せて参考にしてください。

VPNのスマホアプリのメリットとは?危険性や無料VPNと有料VPNの違いも併せて解説!

無料VPNおすすめ6選

無料VPNおすすめ

ここからは無料で利用可能なVPNサービスを7つ紹介しています。

完全無料で利用できるVPNから制限付きのVPNまでまとめているので、ぜひ参考にしてください。

筑波大学 VPNGate

筑波大学 VPNGate
https://www.vpngate.net/ja/
運営者筑波大学
無料期間無制限
通信容量制限無制限
同時接続台数5台

VPNGateは筑波大学が無料で提供しているVPNサービスです。メールアドレスの登録やアカウントの登録がなく、初心者でも利用しやすい点が特徴です。

海外のWebサイト・動画も視聴可能ですが、無料VPNなので通信速度は安定しておらず、動画視聴には不向きでしょう。

不正利用の防止を徹底しており、情報漏洩の危険性は低いですが、有料VPNには劣ります。完全無料でVPNを利用したい方や通信速度は気にならない方におすすめです。

Avira Phantom VPN

Avira Phantom VPN
https://www.avira.com/ja/free-vpn
運営者Avira
無料期間無制限
通信容量制限500MB・1G
同時接続台数無制限

ドイツのセキュリティ会社「Avira」が運営する無料のVPNサービスです。

無料で使えるのは500MBと制限はありますが、有料VPNと変わらない使用感を体験することができます。また、Aviraのアカウントを取得することで1Gまで無料で利用可能です。

無料VPNでは数少ない信頼のある会社なので、安心感があります。500MBの制限があるので、長期間の利用には不向きです。セキュリティ重視で利用したい方や通信量の少ない使い方をする方におすすめのVPNサービスです。

Proton VPN

Proton VPN
https://protonvpn.com
運営者Proton Technologies
無料期間無制限
通信容量制限無制限
同時接続台数10台

カナダのカルガリーのクリーンエネルギー関連企業「Proton Technologies」が提供する無料VPNサービスです。

無料版は、比較的安定した通信速度と手軽さが特徴で、容量の制限がないため、初心者にもおすすめ。有料版と比較されることは多いですが、無料版でも性能は非常に高いVPNサービスです。しかし、無料版は日本・オランダ・アメリカの3か国しか選択できず、制限があるため注意が必要です。

日本語の表記がやや不自然で、日本語の対応はできません。しかし、セキュリティがしっかりしており、運営元も表記されているため、信頼できるVPNサービス事業者です。

Windscribe

Windscibe
https://jpn.windscribe.com
運営者windscribe
無料期間無制限
通信容量制限10GB
同時接続台数無制限

カナダの「windscribe」が運営する無料VPNサービスです。無料版では10GBの大容量に加えて、10か国から選択できる自由度が特徴です。

無料VPNの中でも最高峰のセキュリティを誇り、国外の利用制限も解除できます。広告のブロック機能や情報の暗号化などの機能が充実しています。情報のトラッキングをしないので、情報漏えいの危険も少なく、安全に使用できる無料VPNです。

短時間の動画視聴や長時間の利用におすすめです。

TunnelBear

TunnelBear
https://www.tunnelbear.com
運営者TunnelBear
無料期間無制限
通信容量制限500MB
同時接続台数無制限

カナダの「TunnelBear」が運営するVPNサービスです。無料版では500MBの通信制限付きですが、有料版と変わらない性能で利用できる点が魅力です。

操作・設定が非常に簡単で、難しい操作が苦手な方でも利用しやすい点は大きな特徴。ノーログポリシーの提示やキルスイッチの実装により、セキュリティは万全で、セキュリティのレベルは非常に高いことが伺えます。

運営会社が海外なので、日本語の対応はできません。短時間のSNSの利用やネットサーフィンにおすすめのVPNです。

hide.me

https://hide.me/ja/
運営者eVenture Ltd
無料期間無制限
通信容量制限10GB
同時接続台数1台

マレーシアのIT企業「eVenture Ltd」が運営する無料VPNサービスです。1か月の通信容量が10GBに設定されており、無料版とは思えないほど大容量の通信容量が特徴です。

日本にサーバーが設置されておらず、海外のサーバーを利用するため、日本のサービスは利用できません。また、無料版では通信速度は安定しないため、長時間の動画視聴には不向きでしょう。

運営元が海外の企業のため、日本語の対応はやや不自然です。ノーログポリシーを掲げているので、セキュリティ保護の観点から見ると、おすすめです。

サーバー設置国
  • カナダ
  • フランス
  • ドイツ
  • イギリス
  • オランダ
  • シンガポール
  • スペイン
  • アメリカ
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